脇机

材料

栓(セン 別名ニセケヤキ)

説明

足は太い無垢の木のように見えますが、実は2枚のセンをL字形に貼り合わせ、軽量化しています。

単純にL字に組み合わせているのではなく、正面または、サイドから足を見ると、見えるはずの木端は見えません。これは組み合わせるときに、隠れるように加工してあるので、外見的には一本の無垢材のように見えます。

天板は5枚のハギ合わせになっておりシマ模様に見えます。その木口は「トメホゾ本核端嵌め」(本核留め端嵌めに地獄ホゾを組み合わせたもの)を採用していますので、経時による反りや変形を規制します。

オールセンの非常に美しい脇机です。

作者

井上和彦

曲木

曲木のサンプル

きれいに曲がった曲木のサンプルです。Rは約20mm。この手の無垢材を使った曲木では、ほぼ限界のRを実現していると思われます。曲木のプロセスは、非常に多くのパラメータをひとつひとつつぶしていく作業です。パラメータというのは、板厚、材質、形状、構造、スチームボックスの形状、温める時間、フレームと呼ばれる型の構造や、作業の手順など、どれひとつ取っても画一的なことはありません。

個人的に曲木に関しては、他の木工作業とは異なり、実践は一番最後で、まず理論から勉強すべきだと思っています。理論をすべて押さえてから、様々なパラメータを決めるための試行錯誤を繰り返すのが、もっとも理にかなっていると考えています。

作者

井上和彦