木彫教室[第72回]-ミニチュア・アンティークセットの作り方-

ミニチュア・アンティークセット

 今回からは、少し趣向を変えて、ミニチュア・アンティークセットの作り方を解説してみたいと思います。ミニチュアですが、本物のアンティークセットより本物に近いものを作ります。

 さて、まずは作成途中のミニチュア・アンティークセットを見てみましょう!

ミニチュア・アンティークセット

 これは何に使うのでしょう?

 実は、作者は最初一輪指しの花瓶台のつもりで作り始めました。

 写真は作成途中ですが、背板と足のところは彫刻するものです。(まだ彫刻が入っていません)そこを楽しく彫刻するというのが趣旨です。

 椅子の様式としては、おそらく大きなくくりでは、チッペンデール様式の椅子のセットということになるでしょうね。しかし、足のところはボールアンドクロー(ボールを持っている手のモチーフ)になるので、年代的にはコロニアル・アメリカ。つまりは、独立前、植民地時代のアメリカということになりますね。チッペンデールの時代より少しあとのものになりますね。

 チッペンデールの記した本にはボールアンドクローは出てこないと理解しているので、ルネッサンス以降の大量生産、大量消費時代の足を持ったチッペンデール風の椅子ということになりますかね。ボースアンドクローは富と権力の象徴として好まれるモチーフですから、こういう椅子に座っている人はお金持ちになるといわれています。

 お金持ちがこういう椅子に座るのか、椅子に座ったからお金持ちの権力者になるのか、どちらが先かは知りませんが、縁起が良いものなのでしょう。

 真ん中のテーブルは江戸指物でいうところの3方止めの足になっています。テーブルの表面は突板風の寄木です。インレイで非常に細かい線を入れていますが、上の写真ではよくわからないかもしれないですね。細かい部分の写真は追って紹介します。

 まずは、こんなものを作ってみましょう。

 今回以降、何回かに分けて細かく解説しますので、是非お楽しみに!

 

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