木彫教室[第71回]-Heraldic lion(モデリング)-

モデリング

 それでは、これからモデリングに移ります。

 まず、頭に入れておかなくてはならないことは、ライオンはデコラティブ(装飾芸術)であるので、デザインもそのようにデザインされているということです。

 したがって、すべてのモデリングはデコラティブ風に行われなくてはならないということです。

 ナチュラルに、本物に近く加工するのではありません。

 もうひとつモデリング中に考慮すべきことは、レリーフをComparative(相対的)手法に沿って加工しなくてはならないということです。

 たとえば、2つの足は他の2つの足より、前に来ているような印象を与えるよう加工することであり、尻尾はその真ん中に位置するような印象を持つように加工することです。

 これらの表現を実現するために、あたなにはたった3mmしか掘るスペースを与えられていません。

 このルールをすべてのフォームの加工に当てはめて実践します。

 すると、あなたは6mmの3,4,5番のフラットなガウジがなぜ必要なのか、すぐに気がつくことになるでしょう。

 すべてのカットを最初にどのように加工するか、考えるようにしましょう。

 次に、かすかにエンピツで下書きをしてみます。
 あなたが考える微妙なフォームや形を、先に書いたような、一番フィットするガウジを使い削ります。フォームの他の箇所にこれらのツールマークス(刃型)を実施しなくてはならないような事態は避けましょう。

 あなたは、そういう誘惑に駆られるでしょうが、もし、しなくてはならないような場合は、必要最小限に留めます。

 下の図はライオンが完成したところです。

 光の当たる加減を変えるとこのように見えます。

 先に指摘しました、原則を忘れないようにしましょう。

 パーティングツールで、できるだけ多くのパートを加工するように努めることです。(この練習では、パーティングツールが主となる工具です)

 ガウジを使う場合でも、ガウジで加工した面をパーティングツールで再度加工するようにした方が、仕上がりは良いものになります。

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