木彫教室[第70回]-Heraldic lion(ライオンの紋章)-

Heraldic lion(ライオンの紋章)

 ライオンの紋章デザインは、パーティングツールの使い方の、とても良い練習になります。先に行ったリーフカービング思い出しましょう(下図)

 このデザインの時と同様に、ワーク自身を完成させることを目的とするのではなく、練習がこそがこの課題の目的です。

 そして、本来自分が作りたい別のデザインを、生徒たちが自分たちのアイデアで開発できるよう練習するためのものです。

 デザインは四角形の升目を書いた木に、すでに説明した方法で転写してください。もちろん、すでに説明した別の方法を使って転写しても構いません。

 このデザインに最も適した材は「オーク(なら)」ですが、ここで示すサンプルでは桂で作りました。以下はデザイン図になります。

 このデザインを木に転写するのですが、今回はカーボン紙を使う方法で転写することにします。デザインの下にカーボン紙をひき、デザインの上から赤ボールペンでなぞります。赤ボールペンを使う意味はすでにわかっていますよね?

はい、、赤のボールペンを使うのは、すでになぞった箇所を判別するためです。

パーティングツールを使う

 デザインを木に転写したので、最初に行うことはパーティングツールで、デザインのアウトラインを作成することです。

 ツールは鋭角にしすぎないでください。60度くらいをキープします。
 それではどんどんデザインの周りを彫っていきます。

 カットの深さは約3mm(1/8 inch)にし、これを超えてはいけません。むしろ、足りないくらいの方が、選ばなければならない選択肢としては有効です。

 ツールが本当にシャープであれば、時折、木目に沿って木が裂けるという問題以外、あなたはなんら困難にぶち当たることはないでしょう。

 このような場合は、ツールの動かす方向を逆方向に動かすことで矯正されることでしょう。そしてきれいなアウトラインを簡単に得ることができるでしょう。

 デザインは、カットが終了したあと、内側の傾斜面を外側にほんのわずかにアウトライン加工する方が、表面から正しい角度で加工されているように切削面を調整することより、より芸術的で彫刻的効果を引き出すことが可能です。

 この形においては、アンダーカットは決して良く見えません。

 作業を開始すると、あなたはすぐにパーティングツールだけでは細かいデザインの細部に入っていけないことに気がつくでしょう。

 そのような箇所はパーティングツールを使うべきではありません。

 できる限りパーティングツールで作業を続けて、続きはチゼルとガウジを使い、線のスタビングや、セットダウンを行い作業します。

 この作業はマレットや手のひらの助けを借りて作業を続けることもできます。

 パーティングツールで加工したときできた切削斜面と、同じ角度の切削斜面をつけるように心がけましょう。その作業が終了したら、木屑をたとえば6mmの平チゼルなどで取り除き、パーティングツールで加工した箇所につなげます。

 結果、全体は統一のとれた違和感のない、統一されたアウトラインになります。

 できるだけ、パーティングツールで加工するように心がけましょう。

 次回、出来上がった完成図をお見せします。

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