木彫教室[第6回]-彫刻刀(1)-

ブレードとハンドル

 かなりの数のバリエーションが、カービングツールという語彙には含まれていますが、ここで紹介したツールの名称は、一般的に使用されているものをベースに説明しています。

 ある種のケースでは、スペードツールとフィッシュテイルツールは、同じものを指していることもあります。

 すでに述べましたとおり、語彙や、形状に関してはメーカーによっても違いますし、国によっても同じツールを表す表現が異なってきます。たとえば、英国では、大きさはインチを基本に表現しますが、ドイツではmmで表現します。(もちろん、どちらの国にも例外はあるでしょうが)

 ここでは語彙に関し、あまり細部にこだわることは意味がないので、そういうものだと理解して先に進みましょう。

 ツールは通常、ハンドルなしの状態で手に入れ、ハンドルは自分の好みのものをつける、というのが伝統的なツールの入手方法です。

ウォーレンストレートガウジ
ウォーレンハンドル

 ウォーレンのツールは90年以上彫刻師に知られています。研磨された状態で工場を出荷されますので、すぐに使用することができます。ウォーレンの3方向または4ウェイの顎ハンドルで使用できますが、ウォーレンクルミの手のひらハンドルで使用することをお勧めします。アメリカ製です。

 ご覧のとおり、ウォーレンのツールはブレードとハンドルを通常のカービングツールより交換しやすくしていることに特徴があります。ブレードとハンドルは別部品ですから、合理的な考え方に基づいた製品であると言えるでしょう。

 以下はTwo Cherriesの製造工程の動画です。制作プロセス中にツールの鋼の部分のみのパーツも登場します。動画は最後のハンドルをつけるところまで写しています。

 古い文献を読むと、ほとんどそのように、ブレードとハンドルは別々に自分で組み合わせるものとして書かれています。

 ハンドルは六角形、あるいは八角形のフォームをしており、古いツールはシェービングナイフを使って切削していたと記されています。

 Hirsch社Straight Gouges ハンドルは8角形の形状をしています。 円筒形でないので、作業中コロコロ転がって行かないという特徴があります。

ヒルシャ製ガウジ

 金輪のついていないものは、中古市場で人気がありますが、ほとんどすべて、ポリッシュ(研磨)処理のされた、ターニング(円筒)にとって代わられました。

 ハンドルは一般に固い木が使われました。
 さまざまな木や形が使われたのは、即座にツールを選択できる長所があったからです。

 クラフトマンは常時30から40のツールを自分の前に置き、作業をします。

 必要とするツールを瞬時に見つけることができるのは、仕事の明らかな助けになるからです。

 しかし、近年ではハンドル無しのツール見ることはほとんどありません。e-Bayなどの中古サイトを見ても、ハンドル無しの中古品を見ることはあまりないことは、みなさんお気づきのことでしょう。

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