木彫教室[第33回]-レイズドレタリング(凸文字のレタリング)2-

レイズドレタリング(その2)

 ハンドツールのルーター(Old woman’s teeth-別の章ですでに説明しました)はレイズドレタリングを作る場合においてもグランディング(レタリングが施される底の面の高さを一定に整える作業のこと)作業で大きな助けとなるツールです。ハンドツールである小回りの良さから、繊細さを求められる細部の加工までこのツールを使って加工することが可能です。

 さらに、電動ルーターは、レタリングのラインとラインの間を切削、または、それぞれの文字の回りをルーター(手動ルーター)で加工したメインのグランディング作業領域間を接続する作業に使うことでができるので、このマシンを使うことで、考えられないほどの時間の節約につながります。

 この2つのツール/マシンを効率的に使用して作業を進めます。

 グランディング(Grounding)では完璧にスムーズな面を必要とするわけではありません。

 しかし、できるだけ、それに近づくような心づもりで作業してください。

 バックグランドをつや消しや、パンチング加工することは推奨できません。

 それをやっても、絶対に美しく見えません。

 これらの手法は。失敗したバックグランドを覆い隠す、唯一の方法なのです。

 いずれにせよ、こういうことは浮き彫りされた文字のカットを美しく見せることにはつながりません。

 レイズドした文字は石や金属でも非常にきれいに見えます。

 木で最初サンプルを作り、ブロンズなどでキャスト(鋳造)することはよくあります。

 浮き彫りの箇所が、材の厚さの1/3以下になるような、深い加工はしないでください。レイズドのMAX高さは板厚の1/3位を目標にします。

 ”Rounded and sunck”(下図のCの形状)加工を施し、”金色”に色づけするととてもきれいに見えます。

A.Incised letter
B.Raised letter
C.Rounded and sunk

 特に、金色を研磨して磨いたりすると、さらにきれいになります
また、傾斜面には絶対手をつけないでください。

 以上でレタリングの章は終りです。
次回からは、もう一度ツールの砥ぎに話しは戻ります。

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