木彫教室[第28回]-レタリング(セリフ1)-

セリフ1

 セリフには直線の切削パートとカーブした切削パートがあります。今や私たちはセリフの加工について、ある程度のことを学んできましたので、加工についても取り組める素地ができています。

 セリフは他の彫刻と同様に、一文字一文字完成させてから、次ぎの加工に進むという作業の進め方が良いでしょう。

 実は、セリフの加工にはひとつのツールだけが必要です。

 私の経験ではスイープの入った(たとえばNo3くらいの)6mmのスペードガウジが理想的ツールだと思います。

 以下に作り方を詳細に見ていきましょう。

 ツールは文字のスロープ側で保持します。

 そして前方向に押し出され、わずかに下側に切り込みながら、サイドにツイストさせます。

 このサイドへの動きはガウジを、カーブしたセリフの先端に到達させ、もう一方のスロープと接続させる動きになります。

 図示すると以下のとおりです。

 このように、文字の直線パートの加工はセリフのカーブしたラインに滑らかに接続します。

 この加工はスロープの最後まで継続され、木屑はきれいに除去します。

 次の図は大きな文字の場合の手順を示します。

 大きな文字の場合は、ポケットの中央ラインを、チップカービングの手法と同じように先に加工すると作業がしやすいでしょう。

 そして、サイドのスロープをポケットの中めがけて取り除きます。

 文字彫刻を行うどのような場合でも、セリフの中央のヘコミは、主ステム(stem、文字の中ライン)と交わるところが他のどこの箇所よりも、一番深くなります。

 そうすることにより、良い結果を得ることができるでしょう。

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