木彫教室[第26回]-レタリング(文字の加工3)-

文字の加工3

 よりスキルが上達してくると、この角度は文字の深さによって調節することができるようになります。
 つまり、浅い深さの場合は角度がきつく、深い場合は角度はゆるく調整して加工を行います。

 ただし、この角度の違いはかなり微妙です。
 微妙な違いですが、見た目の印象はかなり異なることに驚くことでしょう。

 前回の解説で、レタリング文字の角度は55°近傍が良いといいました。
 55°を具体的にイメージできるように、厚紙で55度の角度の型を作り、自分が作成した文字にあててみるといいでしょう。

 余分な木をきれいに取り除くことができるように、文字のスロープ面は文字カットの中央で接続されていなければなりません。

 しかし、文字は深くなり過ぎてはいけません。

 ボトムの箇所でスロープの面がきれいに接続されていない場合、見た目が汚いものになります。

 このステップでは、すべての垂直の中央線とスロープ加工の荒削りの処理を先に作業する方がよいでしょう。

 理由は、スロープ面の最終仕上げカットは本当に鋭いエッジが必要ですが、この木屑を取り除く作業はエッジを急速に痛めてしまうからです。

 すべての文字に対し、このパートの作業を先に進めます。

 その後、この仕上げスロープ作業を行うことができるよう、チゼルを砥ぎ直してから仕上げ作業を行います。

 パネルの中の文字すべてに対して、先に中央線のカットを入れておく必要はありません。

 なぜなら、パネルの作業台に対する固定位置というのは、時には移動させなくてはならないからです。

 このパネル(レタリングをする対象)の移動(クランプのし直し)というのは、1つのライン、または2つ以上のラインの加工で、とても有益な場合があります。

 つまり、作業性の面で、クランプし直す手間は、どしても発生してしまうので、その点を考慮して作業を進めることです。

 短い直線のパート、たとえば、”E”の水平線のパートなどでは、狭い幅のチゼルを使わなくてはなりません。

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